髪の毛をつくるための3大栄養素

髪の毛をつくるための主な栄養素は「タンパク質」「ビタミン」「亜鉛」です。
これらが体内で何回も化学反応を繰り返し、髪の毛をつくります。


髪の毛の構成成分のうち、80%以上は「ケラチン」というタンパク質です。
ケラチンとは、18種類(20種類という説もある)のアミノ酸からなるタンパク質のことです。
「ケラチンタンパク質」と呼ぶこともあります。

水や塩類水溶液、有機溶液、弱酸、弱アルカリなどに溶けないという特性があります。
このため、髪の毛も水やお湯に長時間つかっていても溶けることはありません。


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ケラチンは、主に「タンパク質」「ビタミン」「亜鉛」によりつくられています。
この他にも必要な栄養素はあるのですが、微量なので重要度はこの3大栄養素と比べると劣ります。


タンパク質は、髪の毛をつくるために最も多く必要な栄養素です。
髪の毛の主原料です。

体内に摂取されたタンパク質は、一度アミノ酸に分解されます。
その後、髪の毛の元であるケラチンに再合成されます。

ビタミンは、タンパク質をアミノ酸に分解する時に必要です。
亜鉛は、アミノ酸をケラチンに再合成する時に必要です。

タンパク質が主材料で、ビタミンと亜鉛はそれを加工する時に使うというイメージになります。


体中の毛は、基本的にはすべて同じ構造です。
生えている部位により、濃さや伸びる速さに違いはありますが。
髪の毛をつくるための栄養素が不足すると、体毛にも影響が現れます。

構造は少し違いますが、爪もケラチンが主成分です。
体毛と同じで、タンパク質・ビタミン・亜鉛が主な材料です。
爪は体の一番端にあるので、栄養が十分に行き渡らないと、その影響が最も顕著に現れやすい部分です。

人間の体にはありませんが、動物体の角や蹄、爪、羽などもケラチンが主成分です。
ケラチンは皮膚と比べると硬いのです。







髪の毛をつくるための3大栄養素は「タンパク質」「ビタミン」「亜鉛」です。


タンパク質は、髪の毛をつくるために最も重要な栄養素です。

タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質の2種類があります。
動物性タンパク質は、肉や魚、卵など多くに含まれており、植物性タンパク質は豆腐や納豆、豆類などに多く含まれています。

髪の毛を生やすためには両方のタンパク質をとる必要があります。
標準的な食生活をしているなら、不足することは通常ありません。

動物性タンパク質の過剰摂取には、少しだけ気をつけて下さい。
取り過ぎると内臓に脂肪が必要以上についてしまい、内臓機能低下・血行不良・血液質の低下などを招きます。
つまり、「メタボリック症候群」になります。

太っていること自体は脱毛症の直接的な原因にはなりませんが、肥満の人の方が標準体型の人より薄毛率が高いという統計があります。
健康状態に問題のある人の割合が多いからです。
健康のためにも、動物性タンパク質の過剰摂取は控えて下さい。

タンパク質の摂取は、植物性タンパク質の摂取をメインにした方が、育毛のためにも健康のためにも良いでしょう。


ビタミンも、髪の毛をつくるために重要な栄養素です。

髪の毛をつくるために必要なビタミンは、B1、B2、B3(ナイアシン)、B5(パントテン酸)、B6、B12、葉酸、ビタミンEなどです。

ビタミンは、髪の毛をつくるためには、まんべんなく摂取するのが理想的です。
発毛・育毛のためには、「バランスのよい食生活が必要」と言われるのはこのためです。

標準的な食生活をしていれば大丈夫ですが、不安ならサプリメントで補えばいいでしょう。
サプリメントは多くの種類のビタミンが入っている商品を選んだ下さい。
ビタミンには、体外へ排出されやすいという特性があります。
少しくらい多く摂取しても、問題が発生することは滅多にありません。


亜鉛も、髪の毛をつくるためには重要な栄養素です。
牡蠣(カキ)やレバー、牛肉、ほや、卵などに多く含まれています。

亜鉛には、新陳代謝を活発にしたり、免疫力を高めたり、DNAやRNAの合成にも関係したりしています。
100種類近くの酵素に関与していて、最も重要なミネラルです。
亜鉛が不足すると、味覚障害や発育不全、機能性障害などの発生リスクが高まります。


(以下、2017年9月11日に追加)

いろいろな育毛・発毛サイトでは、亜鉛にはAGA(男性型脱毛症)の発症を抑制する効果があると書かれています。

しかし、亜鉛がAGAの発症を抑制するというエビデンス(科学的根拠)はありません。
そのような事例は1件もないのです。
論文を読んでみれば、AGAの抑制は食品やサプリメントでは不可能なことがわかります。


髪の毛を生やすためには「タンパク質」「ビタミン」「亜鉛」を同時に、かつ、「適度に」とる必要があります。

まぁ、標準的な食生活をしていたら、髪の毛をつくるための栄養が不足することは滅多にありません。
安心して下さい。

(追加おわり)



最後まで読んで頂きありがとうございました。



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