【薬の基礎知識3/7】薬を飲み忘れたときはどうする?

今回の記事は、『薬の基礎知識』の第3回目です。


皆さん、薬を飲み忘れたことはありませんか?
そういう時には、どうすればいいのか?
知らないと困ってしまいますね。


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薬を飲み忘れに気がつくと、急いでその分の薬を飲む人がいます。
これは絶対にやってはいけない事です。
規定量以上の薬を飲んではいけません。

薬には「効果」と「副作用」があります。
これらは比例関係にあります。
薬は多く飲んだ方が効果はありますが、副作用が発生するリスクも高くなっていきます。
更に、薬を多く飲んでもその効果どんどん上がっていく訳ではなく、最大になる量というものがあります。

最も効果があり、副作用の影響も心配する必要がない服用量。
それが、「指定された薬の服用量」という訳です。







薬を飲み忘れたときの対処方法は、それぞれの薬によって異なります。
更に、同じ人でも体の状態によっても違ってきます。
だから、事前に医師や薬剤師に事前に確認しておく必要があります。
薬の飲み忘れは、誰でもやってしまうことですから。


これはあくまで一般的な基準で、すべての人に当てはまる訳ではありませんが・・・

次の服用時間まで時間がある場合は、気がついたらすぐに飲んで下さい。
逆に、服用時間が近い場合には、1回分はあきらめましょう。
2回分飲むようなことは絶対にしないで下さい。

1日3回飲む薬の場合には次回服用まで4時間以上、1日2回の場合には5時間以上、1日1回の場合には8時間以上の時間は空けましょう。


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私は高血圧の薬を飲んでいます。
「アムロジピン」というカルシウム拮抗薬です。
上の写真がそうです。

カルシウム拮抗薬とは、日本でも世界でも、最も多く処方されている高血圧の薬で、血管を収縮させる原因となるカルシウムを抑制します。
簡単に言うと、血管を広げる薬です。

この薬は、「1日1回朝食後」に飲む薬です。
毎日朝食後に飲んでいます。
以前は時々忘れていました。
そのような場合は、その日は飲むの諦め、次の日から再開することにしています。
1回飲み忘れた程度では体調が大きく変化することは、通常はないからです。

この薬には即効性があります。

朝飲み忘れて、夕方仕事から帰ってきてから飲むようなことをするとリスクがあります。
夜になると血圧は下がる場合が多いです。
だから、高血圧の特性との相乗効果で、血圧が下がり過ぎて危険な場合があるからです。



利尿剤「ラシラクトン」(画像をクリックすると販売サイトが開く)


同じく、高血圧の薬として服用される場合が多い利尿薬にも同じようなことが言えます。
その日は諦めて、翌日から再開した方が無難です。

利尿薬は「1日1回以上食後」に服用する場合が多いのです。
つい飲み忘れて、夜になり思い出して飲んだ場合、夜中に何度もトイレに行きたくなり大変だったという例はよくあります。
あまり大きな声では言えまえんが、私の知り合いに「おねしょ」をしてしまった人がいます。


一方、同じ高血圧の薬でも、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)やアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬は効き方が緩やかなので、朝忘れてもその日のうちなら夜でも飲んだ方がいい場合が多いです。

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)は、高血圧の原因となる「アンジオテンシンⅡ」を抑制する働きをします。
アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬は、高血圧の原因となる「アンジオテンシンⅡ」という物質を作らないようにします。
どちらの薬も、肝臓と肝臓障害の疾患がある場合には服用が難しいという欠点があります。


とにかく、自己判断はしない方がいいです。
薬の特性や飲む時間、体調などにより、対応が変わってきますから、どのような対処をすればいいのか事前に確認をしておいて下さい。



薬の基礎知識は7回シリーズです。
他の記事に関しては以下にまとめてありますので、よかったらご覧になって下さい。


薬の基礎知識全7回

【薬の基礎知識1/7】『薬』ってなに?

【薬の基礎知識2/7】薬はいつ飲むの?『食間』『1日1回』『必要に応じて』どういう意味?

【薬の基礎知識3/7】薬を飲み忘れたときはどうする?←この記事

【薬の基礎知識4/7】薬は水で飲むの?水の量はどのくらい?

【薬の基礎知識5/7】薬と食品の相互作用?グレープフルーツと納豆は要注意!

【薬の基礎知識6/7】薬にも使用期限があるの?

【薬の基礎知識7/7】薬の保存方法について



最後まで読んで頂きありがとうございました。

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