【薬の基礎知識5/7】薬と食品の相互作用?グレープフルーツと納豆は要注意!

今回は『薬の基礎知識』の第5回目です。


薬と食べ物との間には、「相互作用」が発生する場合があります。

相互作用とは、互いに働きかけ、影響を及ぼすことを言います。
薬の効果を強くしたり、弱くしたりします。
場合によっては、薬が全く効かなくなることもあり得ます。

相互作用は薬と薬でも発生します。
薬が効きすぎたり、逆に薬が効かなくなったりします。
これを「薬物相互作用」と言います。


薬を飲んでいる人は、自分が飲んでいる薬は相互作用が発生しやすいかどうか、確認しておいた方がいいでしょう。

念のために言っておきますが、薬物相互作用が発生することは、以前より相当少ないです。
医師が薬を処方する時飲んでいる薬を聞きまし、「お薬手帳」を持っている人も増えてきたからです。


「お薬手帳」を使うメリットは以下のとおりです。

①飲み合わせや薬の重複をチェックし、副作用や飲み合わせのリスクを減らす。
②副作用やアレルギー、過去にかかった病気などの情報を伝えることができる。
③災害や旅行、急に具合が悪くなったときなどに、自分の薬の情報を正確に伝えることができる。








薬と食べ物との間には、「相互作用」が時々発生します。
特に発生しやすい食品は、「グレープフルーツ」と「納豆」です。


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まずは、グレープフルーツについてです。
グレープフルーツと相互作用が発生する薬は多いです。
以下の薬で確認されています。

・カルシウム拮抗薬・・フェロジピン(血管拡張剤)、ニフェジピン(血管拡張剤)、ニソルジピン(血管拡張剤)
・高脂血症治療薬・・アトルバスタチン(高脂血症用剤)、シンバスタチン(高脂血症用剤)
・催眠鎮静薬・・トリアゾラム(催眠鎮静薬)
・精神神経薬・・カルバマゼピン(抗てんかん薬)

一般的には、薬剤服用後2時間以上あければ影響は少ないと言われています。
しかし、薬によって腸内滞留時間が異なるので、もう少し時間を空けた方がいいでしょう。
できれば、薬の服用期間はグレープフルーツは避けた方が望ましいです。


私は「アムロジピン5mg」という高血圧の薬を飲んでいます。
カルシウム拮抗薬です。
万一に備え、グレープフルーツは食べないようにしています。

くすりの適正使用協議会のアムロジピン錠5mg「明治」 に関する説明



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次に、納豆です。
血液をサラサラにする薬で相互作用が発生します。

・抗血栓薬・・ワルファリン(血液凝固阻止剤)

納豆にはナットウキナーゼ という酵素があります。
この酵素は体内に入るとビタミンKをつくりだします。
大量につくりだされると、薬の効果が弱くなります。

ビタミンKは納豆以外にも、クロレラ、緑黄色野菜などにも含まれています。
納豆よりは少量ですが。



「薬と食品の相互作用」は、グレープフルーツと納豆以外でも、クロレラ、緑黄色野菜、カフェイン、チーズ、アルコール、牛乳などでも発生します。
他にもあるかもしれないので、気になる人は、一度ご自分で調べてみて下さい。
相互作用は、軽微なものや可能性のあるものまで含めると、かなり多いですから。



薬の基礎知識は7回シリーズです。
他の記事に関しては以下にまとめてありますので、よかったらご覧になって下さい。


薬の基礎知識全7回

【薬の基礎知識1/7】『薬』ってなに?

【薬の基礎知識2/7】薬はいつ飲むの?『食間』『1日1回』『必要に応じて』どういう意味?

【薬の基礎知識3/7】薬を飲み忘れたときはどうする?

【薬の基礎知識4/7】薬は水で飲むの?水の量はどのくらい?

【薬の基礎知識5/7】薬と食品の相互作用?グレープフルーツと納豆は要注意!←この記事


【薬の基礎知識6/7】薬にも使用期限があるの?

【薬の基礎知識7/7】薬の保存方法について



最後まで読んで頂きありがとうございました。

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