2017年10月29日に大幅に修正しました。
事実とは、かなり違うことを書いてしまったからです。
削除した部分には「打ち消し線」を引いてあります。
また、新しく追加した部分は赤字で書いてあります。
記事のタイトルも「タバコを吸いすぎると少しだけ髪の毛が薄くなることがあるかも」
に変更しようと思ったのですが、末尾に【修正】と入れて、このままにしておきます。
記事を書いた時に何を考えていたのかを残すために、このようにしています。
読みにくいかもしれませんが、ご容赦下さい。(追加)

皆さんはタバコを吸いますか?
タバコを吸う人にとっては、仕事の休憩中の一服などは最高のようですね。
個人差があるので一概には言えないのですが、喫煙は健康にも髪の毛にも悪影響を与えます。
タバコは一般的に考えられているほど、体に悪いものではありません。
少なくとも、「タバコを吸うと肺がんになる」というエビデンス(科学的根拠)はありません。
1990年代の成人喫煙率は約40%弱で、肺がんによる死者数は5万人弱でした。
一方、2016年の成人喫煙率はちょうど20%程度で、肺がんによる死者数は8万人前後です。
1990年代と比べると、タバコを吸う人の数は半分近くまで減っていますが、肺がんによる死者数は増えているのです。
また、肺がんの発生率は、死者数以上に増えています。
(医学の進歩によりガンの生存率があがったため)
単純に、「タバコ=悪」ではないのです。(追加)
これらは、髪の毛に悪影響を及ぼします。
喫煙により髪の毛に対して考えられる悪影響は「男性ホルモンの増加」のみです。
影響は非常に軽微なのものと考えられます。
この他には、喫煙により薄毛になるというエビデンス(科学的根拠)はありません。(追加)
タバコにはニコチンやタールなどの有害物質が含まれています。
特に、アセトアルデヒドという物質は有害物質で、肝臓に対する毒性が強い物資です。
大量に喫煙した場合などは、肝臓でのアセトアルデヒドの分解が追いつかず、肝硬変を引き起こしてしまう危険もあります。
髪の毛を生やすために必要な栄養素も肝臓で変換されています。
タバコの有害物質が体内にある場合は、肝臓は解毒作用を優先させます。
大量の喫煙は肝臓への負担を増やし、肝臓の機能低下を招きます。
髪の毛など体に良質な栄養をおくるためには、健康な肝臓が必要です。
確かに、タバコは肝臓の機能低下を招くこともありますが、ハゲるほどの影響を与えることは通常ありません。
人間の体毛はすべて同じ構造です。
構成成分のほとんどは、ケラチンというタンパク質です。
あと、爪も髪の毛と同じで、ケラチンが構成成分のほとんどです。
つまり、タバコの吸い過ぎで髪の毛が薄くなるなら、体毛も薄くなるし、爪も生えないということです。
まわりの薄毛に人を観察してみて下さい。
そのような人は滅多にいません。(追加)
タバコはビタミンCを大量に消費します。
タバコ1本で約25mg消費します。
さらに、髪の毛に必要なビタミンB郡やビタミンEも消費します。
ビタミンは、髪の毛をつくらために必要な3大栄養素」のひとつです。
不足することにより、発毛に影響がでることが考えられます。
タバコを吸うとビタミンが、特にビタミンCが消費されるのは事実です。
ビタミンCの不足が、髪の毛の成長に影響を与えることはほとんどありません。
なぜ、このような事を信じてしまったのか、今となっては不思議です。
タバコを吸うと、髪の毛に成長に必要なビタミンB群が少し消費されます。
しかし、これも無視してもいい程度の消費です。
上記の「ビタミンの不足」でも書きましたが、髪の毛が薄くなるほどのビタミン不足なら、体毛も薄くなるし爪も生えません。
そのような事は通常は起こりません。
これも無視していいレベルの話です。(追記)
タバコに含まれるニコチンには、血管を細くしてしまう作用があります。
このため、タバコを吸うと血圧が上昇します。
さらに症状が進むと、動脈硬化を引き起こします。
タバコを吸うことにより血行不良が起こります。
どの程度かと言うと、タバコ1本で血管が縮む時間は10分~20分です。
この時間だけ、血流が少し悪くなります。
ほとんど影響ないと言うより、全く影響はありません。
問題にする方がおかしいレベルの話です。(追加)
4つ目は、「男性ホルモンの増加」についてです。
これについては、少し信憑性があります。(追加)
成人男性の薄毛の90%以上は、AGA(男性型脱毛症)という脱毛症です。
前頭部と頭頂部のどちらか、又は、両方が薄くなっていくという特徴があります。
AGAは「DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンが増加することにより、発症・進行する脱毛症です。
DHT(ジヒドロテストステロン)は誰にでもある男性ホルモンなのですが、血中濃度が増えるとAGAを発症し髪の毛が薄くなります。
喫煙することにより、DHT(ジヒドロテストステロン)の血中濃度が増加します。
ハーバード大学公衆衛生学部の調査(対象人数1,241人)では、喫煙者と非喫煙者では、喫煙者の方がDHT(ジヒドロテストステロン)の血中濃度の値が13%高かったという結果がでています。
DHTの血中濃度は、AGAの発症・進行させる2大要素のひとつです。
基本的には、同一の人間なら、DHTの血中濃度とほぼ比例して、AGAは進行していきます。
このDHTの血中濃度13%の違いというのは、「ちょっとだけ影響がある」というレベルです。
これだけで判断するのは難しいのですが、薄毛率は数%~10数%増えることが予想されます。(追加)
タバコを吸いすぎると、健康や髪の毛に悪影響を与えることは間違いありません。
その程度がどのくらいなのかは、詳しくはわからないのですが。
タバコを吸うことが、ハゲ・薄毛の直接の原因になることは少ないです。
ヘビースモーカーでもハゲていない人はたくさんいますから。
しかし、タバコを吸うことにより、健康を害したり臓器の機能が低下したりする可能性が高くなります。
間接的には、ハゲ・薄毛の原因になってしまいます。
私が知る限りでは、タバコが薄毛の原因になるいう報告は、ハーバード大学公衆衛生学部の調査のみです。
タバコと薄毛に因果関係はないという論文は3件確認しました。
これらを総合的に考慮して判断すると・・・
タバコを吸い過ぎると、髪の毛が少しだけ薄くなることがあるかもしれません。(追加)
髪の毛のためにも、健康のためにも。
しかし、急に禁煙すると、ニコチン不足になり、強いストレスを感じてしまう場合が多いです。
ストレスでも薄毛が進行してしまうことがあります(涙)。
タバコを吸うことが習慣になってしまうと厄介です。
タバコは吸うよりは吸わない方が、体のためにも髪の毛のためにも、少しだけ良いかもしれません。
しかし、吸わないことによりストレスを感じるなら、無理をしてまで禁煙することはないでしょう。
一服して、落ち着いて下さい。(追加)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事へのコメント
めぐにゃん
taka
コメントありがとうございます。
ハゲの原因というのは通常複数考えられます。
喫煙はその一つに過ぎないので、タバコを吸ったからといって、すぐにハゲるとは考えにくいです。
ただ、健康のためにはタバコはあまり吸わない方がいいです。