以前は、髪の毛はシャンプーで『毎日』洗った方が良いと言われていました。
しかし、最近それが間違っていた事がわかってきました。
シャンプーをすると、頭皮や髪の毛の汚れが落ちてさっぱりします。
しかし、シャンプーをやり過ぎると、頭皮にダメージを与える場合もあります。
参照:田辺三菱製薬
頭皮は、いいえ、皮膚は皮脂膜(ひしまく)に覆われています。
皮脂膜とは、皮脂と汗が混ざり合ってできる弱酸性の薄い膜です。
厚さは0.5ミクロン程度と非常に薄いのですが、皮膚にとっては必要不可欠なものです。
皮脂と汗は全くの別物です。
皮脂は油に近い性質で、皮脂腺から分泌されています。
汗は水に近い性質で、汗腺(かんせん)から分泌されています。
皮脂膜(ひしまく)の役割はいくつかあるのですが、最も重要な役割は「保湿」と「外部の刺激からの保護」です。
水分は皮膚につけると、すぐに蒸発してなくなってしまいます。
これを防いてくれているのが皮脂膜です。
肌が健康な状態でいるためには、ある程度の水分が必要です。
皮脂膜は弱酸性です。
弱酸性は細菌などが繁殖しにくい状態です。
頭皮は他の皮膚より細菌が発生しやすいところです。
必要以上に細菌が繁殖しないために、皮脂膜の殺菌効果が必要なのです。
シャンプーをすると、皮脂膜(ひしまく)が洗い流されてしまいます。
シャンプー後、皮脂膜が頭皮を守ることができる状態になるまで2時間程度かかります。
その間、頭皮は無防備の状態になります。
頭皮の衛生上、多少のシャンプーはした方が良いとされています。
しかし、やり過ぎると、頭皮トラブルが発生しやすくなります。
シャンプーの頻度は、どのくらいが良いのか?
客観的に判断できるデータがないので、正確には判断できません。
専門家でも意見が異なります。
総合的に判断すると、シャンプーの頻度は2日か3日に1回くらいが頭皮や髪の毛にとっては最適のようです。
(これも正しいとは断言できません。専門家の意見の平均値です)
1日2回では多すぎることは間違いありません。
週に1回では汚れが残ってしまう可能性もあるので、もう少し頻繁にした方が良いでしょう。
頻繁にシャンプーをしてはいけないのは、乾燥肌の人や高齢者などです。
あと、女性も一般的にはシャンプーの頻度は少なめの方が良いでしょう。
男性より乾燥肌の人が多いからです。
一方、毎日シャンプーをした方が良いのは、汚れる職場で働いている人です。
頭皮や髪の毛が汚れている状態では、睡眠をとっても新陳代謝がうまく行われないことも考えられるからです。
ちなみに、私は1日おきにシャンプーをしています。
入浴はほぼ毎日しています。
シャンプーをしない日は、ぬるま湯のみで、頭皮をキレイに洗っています。
日本人の1週間のシャンプー回数の平均は、4.5回程度です。
7割近い人が毎日、2割くらいの人が1日おきにシャンプーをしています。
世界の人たちと比べると、日本人のシャンプーの頻度は少し多めです。
世界的には、週に3回~4回が平均的なシャンプーの回数です。
アメリカ合衆国や中東では週に4回前後です。
ドイツやフランス、イギリスなどのヨーロッパの国やロシア、支那では週に3回前後です。
ブラジルは日本と同等の頻度で週に4.5回前後です。
データがあるなかで、1番少ないのがインドで週に2回前後、1番多いのはメキシコで週に6回前後です。
日本で毎日髪を洗う習慣が普及したのは、昭和の初期頃からです。
江戸時代には、1ヶ月に1回程度した髪を洗っていませんでした。
昔の人は薄毛だったかというと、そんなことはありません。
日本人女性の頭皮トラブルの原因で1番多いのは、シャンプーのやり過ぎという調査結果もあります。
現代の日本人は、少しシャンプーをやり過ぎているようです。
洗髪をする時、シャンプーを使わずに、ぬるま湯だけでも通常は問題ありません。
シャワーを頭にあてながら、優しく頭皮をマッサージするだけで、普通の汚れは落とすことができます。
ぬるま湯というのは、36度から38度くらいです。
冬場は寒いので40度くらいまでなら温度を上げてもいいでしょう。
42度くらいのお湯でだと皮脂が溶け出してしまい、髪の毛が乾いた後、頭皮が乾燥しカサついてしまいます。
髪の毛を洗うのに最適な温度は、36度から38度くらいです。
頭皮トラブルを避けるためにも、特別な事情がない限り、シャンプーはアミノ酸系シャンプーを使用するのが良いでしょう。
皮脂を落とし過ぎる心配が少ないからです。
ちなみに、上の写真は私が使用しているアミノ酸系シャンプーです。
特別に高価なものを使う必要はありません。
シャンプーのやり方も気をつける必要があります。
すぐにでも改善できる事は以下の3つです。
シャンプーをする時の注意的
①40度以下のぬるま湯でおこなう
②シャンプーの原液は直接使用せず、しっかり泡立てから使用すること
③シャンプーやコンディショナーなどはしっかりと洗い流す
頭皮は、いいえ、皮膚は皮脂膜(ひしまく)を洗い流してしまったことが、直接的・間接的な原因になり、トラブルが発生するケースが多いです。
また、処置を誤ったこと症状を悪化させることも多々あります。
皮膚トラブルは、正しい知識があれば、回避できるケースが多いです。
その典型的な例が、シャンプーによる頭皮トラブルです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事へのコメント
oguri
以前、1日2回シャンプーをしていた時期があるのですが、
頭皮が乾燥してかゆかったです。
いわれてみれば、臭かった気もします。
皮脂が流されていたのですね。
納得しました。
taka
コメントありがとうございます。
シャンプーのやり過ぎは良くないですね。
私も以前は知らずに1日2回していました。
AGA48
以下は、私のブログでお返事したものと同じ内容になります。
シャンプーしすぎるほうが臭いをさらに強くするんですね。安心しました。
そういえば、昔のシャンプーの宣伝コピーは、
1932年「花王シャンプー(固形)」が「一週一度は疲かれていても」
1959年「花王フェザー(チューブ入り)」が「5日に1度はシャンプーを」
だったそうです。
昔はそういう認識だったんでしょうね。
taka
昔はシャンプーの頻度はその程度だったのですか。
知りませんでした。
昔のシャンプーは頭皮に悪そうですね。
>AGA48さん
>
>takaさん、ブログにコメントありがとうございました。
>以下は、私のブログでお返事したものと同じ内容になります。
>
>シャンプーしすぎるほうが臭いをさらに強くするんですね。安心しました。
>
>そういえば、昔のシャンプーの宣伝コピーは、
>1932年「花王シャンプー(固形)」が「一週一度は疲かれていても」
>1959年「花王フェザー(チューブ入り)」が「5日に1度はシャンプーを」
>だったそうです。
>昔はそういう認識だったんでしょうね。