ハミルトン・ノーウッド分類、AGAの進行状況の目安

成人男性の薄毛のほとんどは、「AGA」という脱毛症によるものです。
AGA(エー・ジー・エー)とは、"Androgenetic Alopecia"の略で、日本語にすると「男性型脱毛症」の意味です。
AGAはその名のとおり、男性がなりやすい脱毛症です。
一方、女性がAGAになり、髪の毛が薄くなることは通常はありません。


AGA(男性型脱毛症)は脱毛部分が特定している脱毛症です。
髪の毛の前頭部と頭頂部のどちらか、又は、その両方が薄くなっていきます。
その他の部分で脱毛が発生することはなく、側頭部や後頭部の髪の毛はフサフサのままです。

前頭部から薄くなっていっても、頭頂部から薄くなっていっても、最終的に髪の毛が薄くなる部分は決まっています。
下のイラストのような感じにハゲあがります。


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AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンが関与している脱毛症です。
DHT(ジヒドロテストステロン)」という男性ホルモンの増加に比例して髪の毛が薄くなっていきます。
そして、このDHTは前頭部と頭頂部のみに存在しています。
このため、脱毛部分が特定している訳です。


AGA(男性型脱毛症)は髪の毛が薄くなっていくパターンも決まっている脱毛症です。
この脱毛の進行状況をわかりやすく図解したものに、「ハミルトン・ノーウッド分類」というものがあります。







「ハミルトン・ノーウッド分類」とは、AGAの診断基準を示したJ・B・ハミルトンという人と、後にこの診断基準を修正したOT・ノーウッドという人の名前をとって、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれているAGAの進行状況の分類法です。
この「ハミルトン・ノーウッド分類」は、現在、最もスタンダードな分類表として使用されています。


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参照:予防医学のアンファーストア


ハミルトン・ノーウッド分類は、AGA(男性型脱毛症)の進行状況をⅠ型~Ⅶ型までの7段階に分類しています。
数字が大きくなるほど、AGAの進行度合が進んでいることを示しています。

「額の生え際」の進行状況が一般的なAGAの進行状況になります。
「頭頂部」は、頭頂部が先にハゲはじめた場合の進行状況を示したものです。「Vertex型」と言います。日本人に多いパターンです。
「前頭部」は、前頂部が先にハゲはじえめた場合の進行状況を示したものです。

「頭頂部」からハゲはじめても、「前頂部」からハゲはじめても、行き着く先は同じになります。


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上の写真は、私がAGA(男性型脱毛症)の治療を始めた時に撮影したものです。
だいたい「ⅢVertex型」くらいでしょうか。


薬での治療を行った場合、進行状況がⅡ型までなら相当の高確率で元のフサフサの状態まで戻ります。
Ⅲ型では薬の治療だけでは難しくなってきます。
Ⅳ型まで進行したら薬の治療のみでの完全回復はほぼ無理なようです。

Ⅲ型以降までAGAが進行してしまったら、完全に回復させるためには育毛メソセラピーなどの薬以外が必になる場合が多いです。
一度ハゲてしまったら、完全に元の状態に戻すのは、非常に難しいという事です。

Ⅴ型以降までAGAが進行してしまったら、毛根細胞が死滅している可能性があります。
その場合には、通常のAGA治療での効果は期待できません。
現実的な選択肢としては、「自毛植毛」くらいしかありません。


ハゲたくないのなら、「髪の毛が薄くなったかな?」と感じたら、なるべく早めに対応する必要があります。

効果的な治療法は、プロペシアフィンペシアなどのDHT(ジヒドロテストステロン)の増加を抑制する薬の服用です。
100%に近い確率で、AGA(男性型脱毛症)の進行を食い止めることができます。

ただし、これらの薬は完全にハゲあがってしまった後に使用しても意味がありません。
なくなってしまった髪の毛を生やす効果、つまり、発毛効果はないからです。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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