頭が痒くなったことのない人は、ほとんどいないと思います。
日常的によく発生する頭皮トラブルです。
シャンプーのやり過ぎは、最も多い頭皮トラブルの発生原因のひとつです。
シャンプーのやり過ぎというのは、シャンプーの回数が多いという事だけでなく、使っているシャンプーの洗浄力が強過ぎるという場合も含みます。
頭皮は乾燥しやすくなり、痒みや湿疹などの頭皮トラブルが発生しやくなります。
なぜ、そのような事が起きるのでしょうか?
参照:毛穴悩みからの解放♡毛穴レスキュー肌再生スキンケア@東京目黒
皮膚は3層構造になっています。
外側から、「表皮(ひょうひ)」「真皮(しんぴ)」「皮下組織(ひかそしき)」です。
表皮は、皮膚の一番上の層です。
痛みや痒(かゆ)みなどの感覚はなく、クッションの役割をしています。
構成する細胞の約95%が「角質化(かくしつか)」しています。
厚さは約0.2mmです。
角質化とは、細胞に「ケラチン」というタンパク質が付着することです。
角質化した細胞は生体活動を終了します。
傷がついても治ることはありませんし、除去しても痛みを感じません。
爪と体毛は角質化した細胞です。
真皮は、表皮の下の層です。
熱さや冷たさ、痛みなどを感知する神経があります。
頭皮の痒みは真皮で感じています。
厚さは約2mmです。
皮下組織は、皮膚の一番下の層です。
血管や神経、汗腺(かんせん)などがあります。
これらの組織を保護するため、脂肪を多く含んでいます。
厚さは2mm~10mmです。
頭部や顔などは薄めです。
皮膚の表面は、皮脂膜(ひしまく)という膜で覆われています。
薄さは、1ミクロンにも満たない薄い膜です。
皮脂膜は、皮脂と汗が混ざり合ってできた酸性の膜です。
保湿作用と除菌作用があります。
皮脂膜が少なくなると、肌は水分を失い乾燥肌になります。
肌が乾燥すると、表皮は剥がれやすくなってしまいます。
皮膚の新陳代謝がとどこおり、皮膚の再生力が低下します。
乾燥の影響を最も受けるのは、最上層の表皮(ひょうひ)です。
表皮は外部からの刺激に対してクッションの役割をしているのですが、乾燥によりその機能が低下します。
その結果、真皮(しんぴ)が外部からの刺激を受けやすくなります。
皮脂膜が少なくなると、肌はアルカリ性に近くなります。
人間の皮膚は皮脂膜に覆われているため、通常はpH4.5~pH6.0の弱酸性です。
弱酸性は、雑菌が繁殖しにくい環境です。
一方、人間にとって必要な常在菌には適した環境です。
皮膚が弱酸性なのは、人間にとっては非常に都合が良い環境なのです。
しかし、洗顔や入浴をすると、皮膚の表面は一時的にpHが6.5~ph7.5ぐらいにまで上昇します。
皮脂膜による殺菌効果がなくなります。
元の弱酸性に戻るまで、健康な人で約2時間ほどかかります。
洗顔をした後に、化粧水(ローション)と乳液をつけるのは、皮脂膜のなくなった肌を守るためです。
化粧水が汗、乳液が皮脂の役割をしています。
肌を守っいたバリアがなくなったので、一時的に、これらで代用しているのです。
女性の頭皮トラブルの原因で最も多いのは、シャンプーのやり過ぎです。
頭皮や髪の毛のゴミや汚れをとるだけでなく、皮脂膜まで洗い流してしまいます。
やり過ぎると、逆効果になることもあるのです。
な、なんという無慈悲な・・・
頭皮にとっては、シャンプーは1日1回まで、刺激の少ないものを使うのが理想的です。
刺激の少ないシャンプーとは、アミノ酸系シャンプーや、馬油シャンプー、地肌ケア用シャンプーなど頭皮に優しい低刺激のシャンプーのことです。
頭皮の乾燥対策として、化粧水を使うのも効果的です。
化粧水には保湿効果があります。
シャンプーをした後に使用すると、頭皮が乾燥するのを防いでくれます。
最近は、頭皮専用の化粧水も販売されています。
頭皮専用の化粧水がない場合には、顔に使っいる化粧水でも、自分に合っていると感じられるものならOKです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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