『マラセチア菌』が異常繁殖すると『脂漏性皮膚炎』を引き起こす

こんにちは、takaです。

今回は『マラセチア菌』が異常繁殖すると『脂漏性皮膚炎』を引き起こすです。


私たちの肌には『マラセチア菌』というカビがすんでいます。
常に肌に存在する常在菌です。

余談ですが、カビは多細胞生物です。
一般的にカビより小さいのが細菌で、細菌は単細胞生物です。
その細菌より遥かに小さいのがウイルスで、ウイルスは単独では増殖できず他の細胞の中に侵入して増殖します。


『マラセチア菌』は人間に必要な菌です。

皮脂と汗は混じって皮脂膜(ひしまく)という弱酸性の物となって頭皮を覆っています。
皮脂膜(ひしまく)は、頭皮の保湿や頭皮の外的からの保護などの重要な働きをします。

皮脂や皮脂膜を処理するのがマラセチア菌です。
常に処理をしてくれているので、古い皮脂や皮脂膜が頭皮に残りません。

マラセチア菌は、皮脂を食べて(吸収し)『脂肪酸』という物質に変えます。
脂肪酸は、『脂肪酸をエサにする菌』がきれいに分解してくれます。

マラセチア菌と脂肪酸をエサにする菌は、皮脂以外に『古い角質』も一緒に処理してくれます。
古い角質が正常に処理されないと、新陳代謝が阻害されます。

マラセチア菌は、古い皮脂や角質を処理してくれ、新陳代謝を促進させてくれます。


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参照:エコ肌生活記


マラセチア菌は人間に必要な菌ですが、異常に繁殖してしまうと『脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)』を引き起こしてします。

以下、頭皮のトラブルについて話を進めます。

マラセチア菌は皮脂を食べて『脂肪酸』という物質に変るのですが、脂肪酸があまりにも大量に発生すると『脂肪酸をエサにする菌』が脂肪酸を処理できなくなり、脂肪酸は頭皮に残ったままになります。

頭皮に残ったままの脂肪酸は腐敗し、様々なトラブルを引き起こします。
頭皮から変なにおいがするのは、脂肪酸の腐敗したものです。
このときに手でかいてしまうと、さらに症状が悪化します。


脂肪酸を処理できた場合にも問題が発生します。

脂肪酸を処理するときに一緒に頭皮の『古い角質』の処理もしているのですが、過剰に処理をすると、まだ健康な頭皮の細胞まで処理してしまいます。

頭皮はまだ未発達の細胞が露出された状態になります。
未発達の細胞は外部からの刺激に弱く、少しの刺激でトラブルを引き起こしてしまいます。

未発達の細胞を守るために、頭皮はさらに大量の皮脂を分泌します。
そして、更にマラセチア菌が増えるという悪循環に陥ります。

最悪の場合、脱毛が発生します。
これが脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)です。
ここまでは、なかかな悪化しません。

『マラセチア菌』が異常繁殖すると、痒みや痛みを伴う『脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)』を引き起こします。


マラセチア菌が異常繁殖する原因は、シャンプーのやり過ぎや間違った洗髪方法、脂っこいもの糖分の多いものの取り過ぎ、気候や環境の変化、ストレスなどが考えられます。

普通に生活していれば、ほぼ大丈夫です。
ただ、最近の食生活は脂っこいものを取り過ぎている傾向があるので、少し注意が必要かもしれません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


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