コンピュータが進歩すると、良い新薬をつくることができる

コンピュータは、現代の私達の生活にとって、必要不可欠なものとなっています。
自宅や職場にはパソコンがあり、インターネットをやったり、書類を作ったりと、毎日のように利用していることでしょう。

最近では携帯電話も「スマートフォン」になりました。
コンビニや飲食店などでは、「ポスレジシステム」が使用されています。
これ等もコンピュータです。

工場や金融機関、交通システム、電力会社や上下水道などのプラント・・・
コンピュータは今や様々な場所で、様々な用途に使用されています。


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参照:Janne Moren


高速のコンピュータは、主に大学や研究所、企業などの研究機関で使用されています。
上の写真は「スーパーコンピュータ京」というコンピュータです。
メチャ×2、処理速度が速いコンピュータです。

高速のコンピュータは、いろいろな研究に応用することが可能です。
そのなかに、「新薬の開発」があります。


コンピュータと薬・・・

一見、この2つには共通点がないように感じます。
しかし、コンピュータの技術が進歩すると、今までより短い期間で新薬を作ることができるようになります。
それだけでなく、もっと効果があり、副作用の少ない薬も作ることが可能になるのです。







新薬(医薬品)を開発するまでの流れは、以下のとおりです。

基礎研究(2年~3年)・・・新薬の候補となる物質の発見及び製造
 ↓
非臨床試験(3年~5年)・・・動物などでの投薬試験
 ↓
臨床試験(3年~7年)・・・人間での投薬試験
 ↓
承認審査(1年~2年)・・・医薬品として製造・販売するための申請
 ↓
製造販売後調査(半年~10年)・・・薬の販売後のデータ収集


新薬の開発には、長い時間と莫大な開発コストがかかります。
薬によりかなりの違いはあるのですが、ひとつの新薬の開発には9~17年、1品目約500億円を要すると言われています。
とにかく、薬をつくるのは、もの凄く大変なのです。


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新薬の開発で最も大変な工程は「基礎研究」です。
基礎研究の段階では、病気のもととなるタンパク質に作用する化合物を見つけ出します。
「病気のもととなるタンパク質」と「新薬の候補となる化合物」の組み合わせは100億とおり以上あります。
このため、すべての可能性を調べることは不可能で、専門家の勘と経験に頼って行われてきました。

ちなみに、タンパク質とは、20種類存在するL-アミノ酸が鎖状に多数連結してできた高分子化合物のことです。
人体の15~20%はタンパク質でできています。
難しいことを言うと混乱するので、「とても大切なもの」とだけ覚えて下さい。


超高速のコンピュータを使うことにより、基礎研究の段階を早く正確に行うことができるようになってきました。
「スーパーコンピュータ京」を使った場合、基礎研究の期間は以前の半分程度にまで短縮することが可能です。

更に、「非臨床試験」と「臨床試験」に関しても、コンピュータ上でシュミレーションすることもできるようになりつつあります。
コンピュータ上でのシュミレーションは、回数を重ねる度に精度が上がっていきます。


コンピュータの性能が現在より大幅に向上したら、オーダーメイド医療もできるようになります。
例えば、あなただけに抜群に効果のある薬をつくることも可能になります。
癌(がん)になってしまったとしても、余程進行していない限り、高確率で完治ができるようになります。


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あ!

重要な事を忘れていました。

オーダーメイド医療は技術が確立したとしても、恐らく保険適応外です。
お金持ちしか受けることができません。

最後にテンションを下げてしまいましたね・・・
申し訳ありません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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