髪の毛がゴワゴワになっている!
このような状態は、髪の毛にとっては悪い状態です。
絡みやすくなったり、指通りが悪くなったり、切れ毛や枝毛が発生したりしています。
健康な髪の毛は指どおりが滑らかで、枝毛も少なく、広がったりもせず、髪の毛のまとまりも良いものです。
鏡で髪の毛を見たり、指で触ったりするだけで、髪の毛の状態は感覚的に判断することができると思います。
髪の毛がパサパサしているのは、キューティクルが剥が落ちてしまった状態です。
髪の毛の断面は三層構造になっています。
外側からキューティクル、コルテックス、メデュラ。
一番外側のキューティクルは、かたいタンパク質です。
外部の刺激から髪の毛を守っているのと同時に、内部のタンパク質や水分が失われないようにする役割もあります。
髪の毛の艶(つや)や指で触った時の感触も、このキューティクルで決まります。
キューティクルは魚の鱗(うろこ)のように重なり合っています。
この重なり合った部分が剥がれ落ちてしまうと、内部のタンパク質が流出してしまいます。
キューティクルの損傷により、髪の毛がパサパサしたり、ゴワゴワしたりという「独特の不快感」を感じる訳です。
髪の毛がパサパサになってしまう原因、つまり、キューティクルが剥が落ちてしまう原因は、非常に多く考えられます。
シャンプー、リンス、オイルトリートメント、カラーリング、パーマ、縮毛矯正、ドライヤー、アイロンやコテ、間違ったブラッシング、過度の飲酒や喫煙、紫外線、乾燥した空気、暖房の温風、雪焼け、寝不足、ストレス、食生活など。
簡単にできる対策としては、正しいブラッシングです。
いきなりブラシを入れると、髪の毛が切れたり毛根にダメージを与えてしまいます。
まずは、毛先の「もつれ」をほぐします。
ブラッシングは、毛先から真ん中へ、そして根元へという順序で行います。
ゆっくりと優しくすることが重要です。
髪の毛に負担をかけてはいけません。
できればブラシも豚毛か猪毛、又は、ブラシ専用の新素材(セシオン等)が理想的です。
静電気を起こしにくく、毛先が柔らかくので、頭皮を傷めにくいからです。
正しい方法で洗髪をすることも重要です。
特に重要な事は、シャンプーは1日1回までにして下さい。
シャンプーのやり過ぎは、女性の頭皮トラブルで最も多い原因です。
人間の皮膚は、皮脂膜(ひしまく)という薄い膜で覆われています。
皮脂と汗が混ざり合ってできたものです。
この皮脂膜には2つの役割があります。
1つは、体内の水分が蒸発して乾燥するのを防ぐ役割です。
もう1つは、外部からのホコリや細菌などの有害物質から守る役割です。
シャンプーをすると皮脂膜が洗い流され、頭皮は無防備な状態になります。
皮膚は乾燥しやすくなり、細菌にも感染しやすくなるのです。
シャンプーを1日2回以上する人や、洗浄力の強いシャンプーを使っている人は、頭皮トラブルが発生するリスクが高まります。
1番発生しやすい頭皮トラブルは「かゆみ」です。
シャンプーはアミノ酸系シャンプーを使用するのが安全です。
特に高価のものを使う必要はありません。
アミノ酸系シャンプーとは、成分にアミノ酸系の成分を使用している割合の多いシャンプーのことです。
アミノ酸系シャンプーのメリットは、「皮脂を落とし過ぎる心配が少ないこと」と「弱酸性で頭皮への刺激が少ないこと」です。
頭皮に優しいのです。
市販されているシャンプーは洗浄力が強すぎるものが多く、頭皮のトラブルが発生する場合もあるからです。
シャンプーをする時は、40度以下のぬるま湯でして下さい。
熱いお湯で洗うと、頭皮の乾燥が早くなってしまいます。
シャンプーはよく泡立てて、頭皮を優しく洗って下さい。
髪の毛は、頭皮を洗うときの泡で汚れは落ちているので、髪の毛だけを洗う必要はありません。
最後に、シャンプーやトリートメント、コンディショナーはしっかりと洗い流して下さい。
洗髪についての記事
正しいシャンプーのやり方(髪の毛の洗い方)
正しいトリートメント(洗い流すトリートメント)のやり方
その他の対策としては・・・
カラーリングやパーマ、縮毛矯正などを行う時は、使用方法を守って下さい。
我流で行うと、髪の毛や頭皮を痛めてしまうリスクがあります。
外的な原因には、紫外線、乾燥した空気、雪焼けなどが考えられます。
特に紫外線には注意が必要です。
あまり神経質になる必要はありませんが、過度に不摂生な生活は改善して下さい。
飲酒や喫煙、暴飲暴食、寝不足、ストレスなどは体調不良につながります。
健康な髪の毛は、健康な体からつくられます。
髪の毛は死んだ細胞です。
一度傷んでしまったら、回復することはできません。
トリートメントは髪の毛の「水分と油分を補う」ものです。
表面上はダメージが軽減されたように見えますが、髪の毛が修復された訳ではありません。
だから、髪の毛がパサパサにならないように、正しい知識をつける必要があります。
何の病気もそうですが、予防が重要です。
症状が発生してから治すのは大変なのです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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