薄毛の成人男性の90%以上が、AGAが原因と言われています。
AGAは脱毛部分が特定している脱毛症です。
前頭部か頭頂部のどちらか、又は、その両方の髪の毛が薄くなっていきます。
側頭部や後頭部の髪の毛、髪の毛以外の体毛で脱毛が発生することはありません。
以前は、AGA(男性型脱毛症)になり髪の毛が薄くなり始めたら、治すことも、現状を維持することも不可能でした。
時間の経過とともに、どんどん薄毛が進行していったものです。
しかし!
フィナステリドが主成分の飲むAGA治療薬「プロペシア」の登場により、AGA(男性型脱毛症)の治療は飛躍的に進歩しました。
日本でもアメリカ合衆国でも、医薬品として承認されています。

フィナステリドとは、薬の名前ではなく、薬に使用されている成分の名前です。
AGA(男性型脱毛症)の進行を抑制する作用があります。
フィナステリドが主成分のAGA治療薬はプロペシア以外にも、フィンペシアやフィナロイドなどがあります。
これらは、「フィナステリド錠」と呼ばれています。
どのフィナステリド錠も、その効果や副作用は『ほとんど同じ』です。
全く同じではなく、ほとんど同じというのは、薬の主成分は同じでも、錠剤のコーティングなどに使用されている「その他の成分」が違うからです。
更に、薬の製法も微妙に異なります。
このため、同じフィナステリド錠でも、効果や副作用に多少の違いがでることもあります。
フィナステリド錠に優劣がある訳ではありません。
使う人との相性があるという意味です。
フィナステリドが主成分の元祖AGA治療薬「プロペシア」を製造・販売元している、アメリカ合衆国のMSD(メルク・アンド・カンパニー)が公表している臨床データからです。
プロペシアの服用により、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑制できた人の割合は以下のとおりです。
プロペシアを1日1mgの服用で、AGAの進行を抑制できた割合
1年経過時・・98%
5年経過時・・90%
フィナステリドは、服用後1年経時で、98%の確率でAGAの進行を抑制することができています。
ただし、5年経過時には、抑制率は90%まで落ちています。
その理由は、フィナステリドがその効果を発揮するためには、健康でなければならないからです。
フィナステリドには、AGAの進行を抑制する作用はありますが、発毛作用はありません。
このため、ミノキシジルなどの発毛効果のある育毛剤と併用しないと、髪の毛を増やすことは難しいのが実情です。
フィナステリドは髪の毛が薄くなることを防ぐための「守りの育毛剤」と言えます。
AGA(男性型脱毛症)は、ヘアサイクル(毛周期)を短くする脱毛症です。
発症メカニズムは、以下のとおりです。
AGA(男性型脱毛症)の発症メカニズム
①男性ホルモン「テストステロン」と酵素「5αリダクターゼ」より、男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」が生成
②DHTが受容体「アンドロゲンレセプター」に結合し、成長因子「TGF-β」が生成
③TGF-βが毛母細胞に対して脱毛指令を発し、ヘアサイクル(髪の毛の寿命)が短縮
フィナステリドを服用することにより、男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の血中濃度が下がります。
そうすると、成長因子「TGF-β」の数も、ぼぼ比例して少なくなっていきます。
DHTの血中濃度が正常値まで下がれば、AGAの発症・進行は抑制され、ヘアサイクルも正常な状態に戻ります。
フィナステリド錠は、1日1回1mg、決まった時間に服用します。
薬を飲む間隔が、24時間に近いと理想的です。
フィナステリド錠1mgを服用すると、血液中のフィナステリドは1.36時間で最高濃度に到達し、約24時間でぼぼ消滅します。
AGA(男性型脱毛症)の発症を抑制するには、常に血液中にフィナステリドが存在している状態にする必要があります。
フィナステリド錠を1mgより多く服用しても、成分が消滅する時間は約24時間と変わりません。
このため、効果は1mgを服用した場合と同じです。
むしろ、副作用のリスクが高まったり、お金が余分にかかるだけです。
フィナステリド錠を1mgより少なく服用しても、成分が消滅する時間は約24時間です。
しかし、血液中のフィナステリドの濃度が薄過ぎる時間が長くなり、AGAの発症を抑制する効果が弱くなってしまいます。
それでも、そこそこの効果はありますが。
MSD(メルク・アンド・カンパニー)が公表している臨床データでは、以下のとおりです。
プロペシアを1日0.2mgの服用で、AGAの進行を抑制できた割合
1年経過時・・95%
フィナステリドを飲み忘れてしまったら、その日はあきらめて、次の日から再開して下さい。
1日くらいなら飲み忘れても影響はありません。
変な時間に飲んでしまい、ペースが乱れる方が良くないです。
フィナステリドがAGA(男性型脱毛症)の発症・進行を抑制するためには、『常に』その成分が血液中に存在している状態にする必要があるのです。
フィナステリドは、その効果が最大限発揮されるのは服用してから半年以降と言われています。
半年という期間は、ヘアサイクルが元に戻り、産毛は生え始めるまでの期間です。
ただし、個人差がかなりあります。
一般的には、服用後5か月~7か月経過すると、その効果が顕著にあらわれてきます。
私の場合には、相当早く効果があらわれました。
治療開始80日目前後で、少し髪の毛が増えた感じがありました。
そして、治療開始120日目で、「髪の毛が生えた!」と確かな実感がありました。
下の写真の左側が治療開始時で、右側が治療開始120日目です。
一方、私の知り合いには、フィナステリド服用後、1年以上経ってから効果がでてきた人もいます。
この人の場合は、年齢が60代ということ、飲み忘れが多かったこと、飲む時間が不規則だったことが時間がかかってしまった原因だと思われます。
フィナステリドを服用しても数ヶ月で服用を止めてしまう人もいます。
非常にもったいない事です。
通常、フィナステリド錠は、最低でも1年間は服用する必要があります。
あと、念のために・・・
フィナステリド錠を服用すれば、誰にでも効果がある訳ではありません。
全く効果がない人もいます。
大雑把に言うと、効果があるのは服用した人の80%くらいです。
そして、その半分が顕著に改善し、残りの半分が少しだけ改善という感じです。
フィナステリドの入手方法には、「病院で処方してもらう方法」と「個人輸入により入手する方法」があります。
個人輸入により入手する方法は、下の画像をクリックするとオオサカ堂という個人輸入業者のサイトに飛びます。
そこから購入することができます。


商品のページには、実際に薬を使用した人の口コミも書いてあります。
プロペシアという薬には2,000件以上の口コミが、フィンペシアという薬には1,000件以上の口コミが書かれています。
口コミをみるだけでも、いろいろと参考になります。
フィナステリドに関する記事は、この記事以外にも書いています。
興味のある人はご覧になって下さい。
フィナステリドに関する記事
フィナステリドとは?その効果と副作用について
フィナステリドの効果が最大限発揮されるのは服用してから半年以降←この記事
フィナステリドに耐性はないが、効かなくなることは時々ある
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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