昔と比べると、簡単に髪の色を変えることができようになり、仕上がりもキレイになったからでしょう。
髪の毛を染めたり脱色したりすることは、オシャレでいい事だと思います。
しかし、とても気になる事が1つあります。
髪の毛を染める前に、「皮膚アレルギー試験」をする必要があるか確認していますか?
皮膚アレルギー試験とは、髪の毛を染めたり脱色したりする前に「アレルギー反応が起こるのか」を確認する試験です。
「パッチテスト」とか「セルフテスト」とも言われています。
皮膚アレルギー試験が必要な理由は、髪の毛を染色・脱色した後に、アレルギーの症状が発生する場合があるからです。
髪の毛の色を変える方法は、使用する薬剤により、以下の4種類に分類されます。
1.永久染毛剤(パーマネントヘアカラー)
2.半永久染毛料(セミパーマネントヘアカラー)
3.一時染毛料(テンポラリーヘアカラー)
4.脱色剤(ヘアブリーチ)
髪の毛の色を変えるのが、永久染毛剤・半永久染毛料・一時染毛料です。
髪の毛の色を抜くのが、脱色剤です。
脱色剤を使用すると、黒髪が茶髪に、更に使用すると金髪へと変化していきます。
このうち、皮膚アレルギー試験が必要なのは、永久染毛剤(パーマネントヘアカラー)と脱色剤(ヘアブリーチ)です。
半永久染毛料(セミパーマネントヘアカラー)でも、必要な商品もあります。
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)が必要な主な商品は、以下のとおりです。
永久染毛剤・・ヘアカラー、メイクアップカラー、白髪染め、マインドカラーなど
脱色剤・・ヘアブリーチ
永久染毛剤は、酸化染剤を使用して髪の毛の色を変化させます。
酸化染剤には、「パラフェニレンジアミン」という化学物質が使用されている場合が多いです。
パラフェニレンジアミンは、アレルギー反応の発生しやすい物質です。
その他にも酸化染剤には、アレルギー反応の発生しやすい化学物質がいくつか使用されているます。
脱色剤は、強アルカリ性の薬品を使用をして、メラミン色素を破壊します。
永久染毛剤にもアルカリ性の薬品は使用されているのですが、脱色剤に使用されているものの方が強力です。
人間の皮膚は弱酸性です。
強アルカリ性の薬品は、皮膚トラブルを発生させるリスクが高いです。
これらの化学物質は、染色・脱色時に、なるべく頭皮につかないように使用するのが基本です。
必要以上に神経質になる必要はありません。
永久染毛剤や脱色剤を使用しても、通常は大丈夫です。
しかし、免疫力が低下している時や、アレルギー体質の人は、頭皮の痒み(かゆみ)やかぶれが発生することがあります。
重度のケースとして、顔全体が腫れあがったり、激しい呼吸困難を起こしたりしたという報告もあります。
これ等のトラブルを回避するためにも、染色や脱色をする前には、皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をする必要があるのです。
参照:ホーユー株式会社
上の写真は、ホーユー株式会社さんの「シエロ」という永久染毛剤(パーマネントヘアカラー)です。
毎回必ず皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をおこなうに、注意事項として記載されています。
皮膚アレルギー試験が必要な商品には、このような記載があります。
標準的な皮膚アレルギー試験(パッチテスト)のやり方は、以下のとおりです。
準備するもの
•実際に染めようとしているヘアカラーの第1剤と第2剤
•綿棒
•コットン又はティッシュペーパー
•第1剤と第2剤を混合する小皿(商品によっては専用の容器あり)
手順1
第1剤と第2剤を指定された割合でとり出します。
とり出した第1剤と第2剤を綿棒で混ぜ合わせ「テスト液」をつくります。
手順2
テスト液を綿棒にとり、腕の内側に10円硬貨大にうすく塗って自然乾燥させます。
30分くらい放置しても乾かない場合は液のつけ過ぎです。
余分なテスト液をコットン又はティッシュペーパーで、こすらないようにふき取って下さい。
テスト部位の観察は2回行います。
1回目は液塗布30分後です。
もし塗布部に発疹、発赤、かゆみ、水疱、刺激など皮膚の異常を感じた場合には、テスト液をすぐに洗い落として下さい。
染毛はしてはいけません。
手順3
異常がない場合は、そのまま触れずに48時間放置します。
テスト液を塗ったところは、ばんそうこう等で覆わないでください。
48時間経過したら2回目の観察を行います。
もし皮膚の異常を感じたら、テスト液をすぐに洗い落として下さい。
染毛はしてはいけません。
異常がない場合は、使用してOKです。
皮膚アレルギー試験(パッチテスト)は、30分くらいの短い試験と、48時間ほどのある程度の時間をかけた試験の2回をおこなう事がポイントです。
テスト液をつけてから、数時間とか1日以上経過してから、アレルギー反応が発生することもあります。
永久染毛をする時に発生する「アレルギーの症状」は、なかなか怖いものです。
私の知り合いにも発症した人がいます。
顔全体が腫れて、目を開けられないほどでした。
更に、頭から首筋にかけて無数の湿疹が発生しました。
今は元気になりましたが、発症した時はかなり悲惨な状態でした。
この人は、「皮膚アレルギー試験」をやらずにヘアカラーをしていました。
今まで同じ商品で何度か髪の毛を染めていたのですが、アレルギーの症状を発症することはありませんでした。
この時だけ、ひどいアレルギーの症状を発症してしまいました。
髪の毛を染めたり脱色したりする人は、自分が使っている商品が「皮膚アレルギー試験」が必要な商品か確認してみて下さい。
そして、必要な商品なら、使用する前には必ず、皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をするようにして下さい。
少し手間かもしれませんが、安全のためです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事へのコメント
oguri
自分やまわりの人がやる時は注意します。
taka
ヘアカラーや白髪染めに含まれている「パラフェニレンジアミン」という化学物質がアレルギーを発生させる可能性があり危険です。
アレルギーは一度使って大丈夫でも、体質の変化などで後日使った時に発生することもあるので厄介です。
>oguriさん
>
>ヘアカラーって怖いですね。
>
>自分やまわりの人がやる時は注意します。
三上明子
人気ブログランキングよりお邪魔しています
髪を染めた時に頭皮が荒れるのはそのためだったんですね
参考にしますありがとうございました
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taka
髪の毛を染める時は地肌に付けないように気をつけて下さい。
(*^-^)ニコ
>三上明子さん
>
>はじめまして
>人気ブログランキングよりお邪魔しています
>
>髪を染めた時に頭皮が荒れるのはそのためだったんですね
>参考にしますありがとうございました
>
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