女性用ロゲイン、女性専用のミノキシジルを配合した育毛剤

女性の脱毛症で最も多いのは、びまん性脱毛症(女性型脱毛症)です。
薄毛の成人女性の少なくとも半数以上(一説には7割以上)は、びまん性脱毛症(女性型脱毛症)が関与していると言われています。


びまん性脱毛症(女性型脱毛症)とは、髪の毛が全体的に薄くなっていく脱毛症です。
下の写真のような感じになります。
髪の毛の密度が薄くなり、地肌が透けて見えるようになっていきます。
髪の毛のボリュームがなくなり、ペチャンコになります。


「びまん性」というのは医療用語です。
症状が1ヵ所だけでなく広範囲に広がっており、患部を限定できない状態のことです。


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参照:女性用育毛剤


びまん性脱毛症(女性型脱毛症)を治すためには、2つの側面からの治療が必要です。

びまん性脱毛症(女性型脱毛症)の治療に必要なこと
①発症原因を抑制する
②発毛(脱毛部分の髪の毛を生やす)



びまん性脱毛症(女性型脱毛症)の発生原因には、まだ解明されていない部分が多いです。
現時点では複数の発生原因があると考えられています。
確実に言えることは、びまん性脱毛(女性型脱毛症)の主な発生原因は、「女性ホルモンの減少」ということです。
このため、びまん性脱毛症(女性型脱毛症)は、閉経後に発生する確率が高くなります。

びまん性脱毛症(女性型脱毛症)の発生原因を抑制する育毛剤には、「パントガール(Pantogar)」や「ルグゼバイブ(ドクターゼロ)」などがあります。
女性ホルモンのバランスを正常な状態にしてくれる作用があります。

びまん性脱毛症(女性型脱毛症)でも、前頭部や頭頂部が薄くなっている女性には、パントスチン(Pantostin)が有効です。
前頭部や頭頂部が薄くなるのはAGA(男性型脱毛症)と同じ原因で、男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の影響です。
女性ホルモンが減少したことにより、DHTの影響を受けやすくなったために発生する症状です。
パントスチン(Pantostin)には、DHTを抑制する作用があります。

パントガール(Pantogar)やルグゼバイブ(ドクターゼロ)、パントスチン(Pantostin)に発毛効果はありません。
びまん性脱毛症(女性型脱毛症)は、これらの育毛剤だけでは、薄くなってしまった髪の毛を元に戻すのは難しい場合が多いです。
このため、発毛効果のある育毛剤を併用する必要があるのです。


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ちなみに、私も作用の異なる2種類の育毛剤を使用することにより、薄毛を治しました。

私は(男性型脱毛症)という脱毛症です。
フィンペシア」という育毛剤でAGAの発症原因を抑制し、「フォリックスFR05ローション」という育毛剤で髪の毛を発毛させました。

効果は上の写真のとおりです。
左側が治療開始時、右側が治療開始210日目の写真になります。







2018年2月現在、最も発毛効果があるのは「ミノキシジル」という成分です。
私が使用している育毛剤フォリックスFR05ローションもミノキシジルが主成分です。

ミノキシジルが配合された育毛剤は、男性用と女性用にわかれています。
基本的に女性用の方がミノキシジルの配合濃度が低いです。
これは、ミノキシジルを撒布した場合、女性の方が頭皮トラブルが発生しやすいからです。

ミノキシジル配合した女性用の育毛剤には、「女性用ロゲイン」や「アクタビス」、「アップ リジェンヌ」などがあります。
これらの育毛剤の効果や副作用は、ミノキシジルの濃度が同じなら、どの育毛剤もほとんど同じです。


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女性用ロゲイン(Rogaine)2%


女性専用のミノキシジルを配合した育毛剤として、初めて市販されたのは「女性用ロゲイン」です。
販売数も1番多いのです。

女性用ロゲインは、アメリカ合衆国のファイザー社が製造・販売をしている育毛剤です。
ファイザー社は、2018年2月現在、薬の売上高世界一の企業です。
更に、ミノキシジルは、1960年代に、ファイザー社(当時はアップジョン社)によって開発されました。
世界初のミノキシジルを配合した育毛剤「ロゲイン(Rogaine)」として販売を開始したのは、1980年代からです。
その後、1990年代末になりロゲインの特許期限が切れたので、ミノキシジルが配合された育毛剤が他の製薬会社からも販売されるようになります。
日本で販売されているリアップもロゲインのジェネリック医薬品です。





女性用ロゲインは、ミノキシジルが2%配合された外用育毛剤(塗るタイプ育毛剤)です。
女性専用です。

使用方法は、1日2回、1回1mlを脱毛している頭皮に塗布します。

1日2回というのは、1度使用してから再度使用するまで、ある程度の時間を空ける必要があるからです。
できれば、12時間毎に使用するのが理想的です。
時間を空けずに使用すると、頭皮トラブルのリスクが高まります。


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参照:FDA



女性用ロゲインの効果についてです。
FDA(米国食品医薬品局)の臨床データでは、女性用ロゲイン2%の8ヶ月間の使用では以下のようになっています。

適度な発毛効果・・19%
微小な発毛効果・・40%
外見上変化なし・・41%



副作用については掲載された臨床データがありませんでした。
(私が見つけられなかっただけかもしれません)
厚生労働省の公開している、リアップの「ミノキシジル1%」と「ミノキシジル5%」のデータを参考にします。

ミノキシジル1%の副作用発生率(調査数10,139)・・・2.41%
ミノキシジル5%の副作用発生率(調査数 3.072)・・・8.82%

発生した副作用は多い方から、そう痒感(そうようかん)、発疹(ほっしん)、頭都粧糠疹(とうぶひこうしん)となっています。
「そう痒感」とは、かいたり、こすったりしたくなるような不快な皮膚の感覚のことを言い、
「頭都粧糠疹」とは、細かい米ぬか状の白色ないし灰色のふけが頭皮にみられ、くしなどでこすると簡単にはがれ落ちる症状とことです。

女性用ロゲインの副作用発生率は、2.41%以上、8.82%以下です。
大雑把ですいません。
(*- -)(*_ _)ペコリ


女性用ロゲインは、オオサカ堂という個人輸入代行業者のサイトから購入することができます。
下の画像をクリックすると、女性用ロゲインの商品ページが開きます。





女性用ロゲインの商品ページには、実際に使用した人の口コミが書かれています。
この口コミは誰でもみることができます。
良い意見だけでなく、悪い意見も書かれいます。
興味があれば、口コミだけでもご覧になってみて下さい。


口コミを見ると、女性用ロゲインの副作用のほとんどは、使用した部分の頭皮のトラブルです。
安全のためにも、慣れるまでは規定量より少ない量を使用して、様子をみた方がいいでしょう。
私もミノキシジルが配合されている育毛剤を使用していますが、最初の3カ月くらいは規定量の半分くらいしか使用しませんでした。

安全第一です!


最後まで読んで頂きありがとうございました。


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