処方箋とは?有効期限が切れたら?有効期限が短い理由

病院やクリニック、診療所などの医療機関で診察してもらうと、処方箋(しょほうせん)をだしてもらったことが多いです。
ほとんどの人は処方箋をだしてもらったことがあるでしょう。
しかし、処方箋については、意外と知られていないことも多いのも事実です。

処方箋は2010年まで、「処方せん」という表記でした。
「箋」の字が常用漢字に追加となり、現在のように、「処方箋」と表記するようになりました。


20170422.gif
参照:あけぼの薬局


処方箋とは、医師や歯科医師、獣医師が薬剤師に渡す書類です。
薬の名前や量、飲み方などが記載されています。
病院やクリニックなどの医療機関で診察を受け、薬をもらう時に必要なります。
有効期限内なら、どこの薬局でもらっても構いません。


上の画像が処方箋の見本です。
処方箋(しょほうせん)には、以下のような事が書かれています。

①患者の情報(名前、生年月日、性別、保険情報など)
②処方せんを発行した医療機関情報及び医師名
③処方せんの交付日
④処方された薬の内容(薬の名前、量、飲み方、日数など)
⑤後発医療薬品(ジェネリック医薬品)へ変更可能か


繰り返し処方箋をもらうような場合には、「おくすり手帳」を使うと良いでしょう。
安価で売っています。

「おくすり手帳」は処方箋をもらう時、処方箋と一緒に薬剤師に提出します。
そうすると、1割負担であれば10円、3割負担であれば40円ほど安くなります。
医療費負担は、10円単位で四捨五入して計算するため、このような割引となってしまいます。

あと、「おくすり手帳」には、現在使用している薬が、すぐに分かるというメリットがあります。
薬の重複や飲み合わせを未然に防ぐことができますし、旅行や災害時に使用している薬の情報を正確に伝えることが可能です。


20170423.2.PNG
参照:薬剤師の業務支援ソフト


処方箋と交換にもらう薬を、「処方箋医薬品」と言います。
一般的には、処方箋医薬品は処方箋がなければ入手する事はできません。
市販されている医薬品よりリスクが高いため、法律で規制されています。


医薬品は「医療用医薬品」と、それ以外の「要指導医薬品」や「一般用医薬品」に大別されます。
あと、薬局の調剤室で製造が認められている「薬局製造販売医薬品」というものもあります。

医療用医薬品は、医師や歯科医師、獣医師が使用する医薬品です。
このうち、患者に処方する医薬品を「処方箋(しょほうせん)医薬品」と言います。
略して「処方箋(しょほうせん)」と言う場合の方が多いでしょう。







処方箋の有効期限は、無記入の場合は発行日を含めて原則4日以内です。
休日や祝日も含まれます。
金曜日に処方箋を交付してもらったら、薬と交換できるのは月曜日までです。

有効期限が切れてしまった場合には、もう一度診察を受けて、処方箋を出してもらうしかありません。
処方箋をだしてくれた医療機関に行っても、有効期限の変更はできません。
カルテや処方箋の改ざんにあたる違法行為になりますから。


20170422.2.jpg
参照:オオギ薬局


処方箋の有効期限は、短い場合がほとんどです。

最大の理由は、診察時から時間が経過すると病状が変わってしまうことがあるからです。
4日も経てば、違う薬が必要になるケースも考えられます。
処方箋医薬品は、「今すぐ必要な薬」という性質が強い種類の医薬品です。

処方箋医薬品の有効期限は、薬によって決まっている訳ではありません。
大学病院など大きな病院の場合には、処方箋の期限が「当日限り」の場合や、「5日間」とか「7日間」とかで出される場合もあります。
有効期限については、ある程度は医者の判断に委ねられている部分があります。


処方箋をもらったら、すぐに薬(処方箋医薬品)と交換する方が良いでしょう。
そして、処方箋医薬品はすぐに使用するようにして下さい。


最後まで読んで頂きありがとうございました。





この記事へのコメント


この記事へのトラックバック