今回はPM2.5とは?その対策と髪の毛に与える影響についてです。
最近、「PM2.5(ピーエム2.5)」という言葉をよく聞くようになりましたね。
なんとなく、「身体によくないもの」という漠然としたイメージのある方が多いと思います。
PM2.5という単語は、「PM」と「2.5」の2つに分けて考えるとわかりやすいです。
「PM」とは、particulate matterの略で、「微粒子」の意味です。
簡単に言うと、もの凄く小さな物質ということです。
「2.5」とは、これは物質の大きさを表します。
この数字は「マイクロメートル」という単位を表します。
1マイクロメートル=1/1,000ミリです。
PM2.5とは、2.5μm以下の大きさの物質のことです。
2.5μm(マイクロメートル)=0.0025mm、になります。
髪の毛の直径が80~100μm、スギ花粉が直径30~40μmなので、メチャ×2小さい物質です。
小さい物質というだけならいいのですが、このPM2.5の成分には、人体に有害なものが含まれています。
だから、問題になっているのです。

PM2.5の対策の基本は、PM2.5になるべく触れないことです。
非常に小さな物質なので、肺などの奥深くまで入り込んでしまいます。
有害物質なので、体内に入り込んでしまうと厄介なのです。
環境省はPM2.5の濃度が高くなった時には、以下のような対策をするように注意喚起しています。
高濃度汚染時(環境省暫定指針:日平均値70μg/m3以上)には、以下の対策が望まれます。
1.不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす。
2.外出する場合は、PM2.5に対応するマスクを着用する。(なるべく顔との隙間ができないよう自分の顔に合った形状、サイズのマスクを選ぶ)。また、帰宅後は、手洗いやうがいを徹底する。
3. 屋内では、換気や窓の開閉は最小限にして可能な限り外気を遮断し、部屋のサイズに適したPM2.5対応の空気清浄機を運転する。また、定期的にフィルターの清掃・交換を行う。
ちなみに上のマスクの写真は、私がPM2.5が高濃度の時に使用しているマスクです。
PM2.5は1年中飛来してくるのですが、多い時期は3月~5月です。
この時期には、PM2.5と一緒に『黄砂』も飛来します。
PM2.5や黄砂は、湿度が高くなると、空気中の濃度が低くなります。
雨の日には、あまり飛来してこなくなります。
PM2.5が気になる方は、予報サイトを下にまとめたので確認してみて下さい。
PM2.5予報サイト
そらまめ君
tenki.jp
PM2.5まとめ
国立環境研究所

PM2.5は、髪の毛とはあまり関係がないように思われますが、含まれている有害物質が髪の毛に悪影響を及ぼすこともあります。
PM2.5は非常に小さな物質です。
毛穴付近に付着すると、炎症を起こし、頭皮に痒み(かゆみ)を発生させたり、脱毛症を発症させたり悪化させたりもします。
PM2.5の成分は、硫酸塩、硝酸塩、アンモニウム塩、水素イオンの化合物(水素化合物)、有機化合物(多環芳香族炭化水素など)及び金属などです。
これらの物質のなかには、接触性皮膚炎などの皮膚炎を発生させやすい物質が含まれているのです。
特に脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)の方は、頭皮の皮脂分泌量が多いため、皮脂とPM2.5の有害物質が酸化することにより、炎症を発生させる可能性が高いです。
また、PM2.5に含まれる「すす」などは、髪の毛のキューティクルを傷つけます。
ただの「すす」ならば神経質になる必要はないのですが、PM2.5に含まれる「すす」は、窒素や硫黄に金属(銅や亜鉛など)が含まれており、非常に強い有害物質になることがあるのです。
これらの有害物質により、キューティクルがダメージを受けると、内部からは水分やたんぱく質が流出し、枝毛や切れ毛になってしまいます。
髪の毛の毛先がパサパサして絡まり、指通りや串通りが悪くなるのは、キューティクルがダメージを受けている状態なのです。
PM2.5は以外と厄介なものです。
髪の毛のためにも、健康のためにも、一度対策を考えてみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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