目薬の保存(使用期限・保管方法)について

目薬は最も普及している薬のひとつです。
救急箱などに入れ、自宅に保管しているというご家庭も多いと思います。
疲れ目や目の充血を感じたら、保管してある目薬を探して使用する場合もあるでしょう。
しかし・・・

しばらく使用していない目薬を使う時には注意が必要です。
目薬というのは、その品質が劣化しやすい薬です。
特に開封後は、保存期限が短い薬なのです。

目薬は身近な薬ですが、知られていない事が多い薬です。
この記事では、目薬の保存(使用期限・保管方法)について書いていきます。


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アイケア点眼液0.1%(科研製薬)


まずは、目薬の使用期限についてです。
目薬の使用期限は通常、製品本体に記載してあります。
市販されている目薬は、外箱に書いてあることもあります。

目薬に記載されている使用期限は、「未開封の状態」での使用期限です。
更に、室温(1℃~30℃)で直射日光のあたらない場所で保管して、品質が劣化していない場合という条件がついています。
(ただし、一部の目薬は保管方法が指定されている)


目薬の保存期間は、未開封の状態で3年程度までしか保証されていません。
眼科で処方される処方箋医薬品に該当する目薬は、もっと短い期間の場合もあります。
目薬という薬は、開封後の長期保存は想定されていません。

開封後の目薬の使用期限は、市販されているものは3カ月以内、病院から処方されたものは1カ月以内と言われています。
製品の種類や保管状況によっても異なります。
目薬を使用する前には、医師や薬剤師に確認した方がいいでしょう。


使用期限が切れた目薬や使用期限が近付いた目薬は、絶対に使用しないで下さい。
目薬は使用期限切れのものを使う事によるトラブルが発生しやすい薬です。

また、目薬の中に何か浮遊物が浮いている場合も時々あります。
これは点眼する時に目薬の先端が「まぶた」や「まつ毛」などに触れたことにより、「目やに」や「ホコリ」などが容器内に入り込んだためです。
購入した時点で入っている事は通常考えられません。
このような場合には、その目薬は使用しない方がいいでしょう。


目薬というのは非常に劣化しやすい薬です。
このため、最近の目薬は容量の少ないものがほとんどです。
上の写真は、私が使用している「アイケア点眼液0.1%」というジェネリック医薬品の目薬です。
容量はわずか5mlです。
使用期間は、1週間~1か月ほどを想定して作られています。







次に、目薬の保存方法についてです。

目薬は目の中にいれるものです。
だから、その扱いには細心の注意が必要です。

目薬は室温(1℃~30℃)で保存できるのが一般的です。
ただし、種類によっては「冷所保存」となっている目薬もあります。
そのような目薬は冷蔵庫での保存する訳ですが、冷凍庫での保存は絶対にしないで下さい。
品質劣化の原因になります。


目薬は紫外線があたることにより、化学反応を起こし、品質が急激に劣化してしまう種類もあります。
そのような目薬は「専用の遮光袋」に入っています。
全ての目薬、いいえ全ての薬は、なるべく直射日光のあたらない所に保管するようにした方が良いでしょう。


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スマイル40EX(ライオン)


目薬というのは、意外と使用するのが難しい薬です。
これから自分が使用する予定の目薬、又は、現在使用している目薬について、少しでも分からない事があったら、すぐに医師や薬剤師に相談して下さい。

目はデリケートです。
そして、目薬もデリケートな薬なのです。


目薬に関する記事を下にまとめました。
良かったらご覧になって下さい。


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最後まで読んで頂きありがとうございました。

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