今回はオルリスタットが主成分の肥満症治療薬"まとめ"です。
肥満症治療薬に使用されている成分に「オルリスタット」というものがあります。
「オーリスタット」とか「オリスタット」と呼ばれることもあります。
オルリスタットを服用することにより、小腸や大腸での脂肪の吸収を阻害することができます。
ちなみに、吸収されなかった脂肪は、うん〇などで肛門から排泄されます。
臨床データでは、1日3食の食事毎にオルリスタットを飲んだ場合には、摂取した脂肪の約30%が、吸収されずに体外へ排出させます。
太ったり痩せたりする仕組みは、以下のとおりです。
・太る・・・摂取エネルギー>消費エネルギー
・痩せる・・・摂取エネルギー<消費エネルギー
人間が摂取するエネルギー(単位:カロリー)には、次の3種類しかありません。
そして、それぞれのカロリーは以下のとおりです。
・炭水化物・・・4kcal/g
・たんぱく質・・・4kcal/g
・脂肪・・・9kcal/g
だから、摂取した脂肪を体外に排出すると、痩せる効果があるのです。
しかし、オルリスタットには、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、Eなど)の吸収を阻害する作用があります。
オルリスタットを使用する時には、同時に脂溶性ビタミ剤を服用する方が良いと言われています。
画像引用:タイ(バンコク)での生活情報
このオルリスタットが主成分の肥満症治療薬で、一番最初に登場した薬が『ゼニカル』です。
日本での認知度は低いですが、世界的にはもの凄く有名な薬です。
上の写真がゼニカルです。
今日、なんとなく肥満治療薬に関するサイトを見ていたら、このゼニカルのジェネリック医薬品がたくさんあり驚きました。
ゼニカルはスイスの製薬会社 「ホフマン・ラロシュ社」が開発した薬です。
1998年にから販売が開始されました。
数年前には、ジェネリック医薬品はなかったような気がします。
私が知らなかっただけかもしれません。
若しくは、個人輸入では購入することができなかっただけかもしれません。
これらのオルリスタット錠の効果や副作用は、オリジナルのゼニカルとほぼ同じです。
主成分のオルリスタットは、本物だということが鑑定で証明されています。
効果や副作用が「ほぼ同じ」というのは、有効成分以外の添加物に違いがあるからです
全く同じではありません。
オルリスタット錠の効果については、成人男女に1年間ゼニカル(Xenical)を投与した結果は以下のとおりです。
・10%の体重減少・・・27%
・5%の体重減少・・・60%
・変化なし・・・13%
微妙な結果です。
希望するような効果をあげるためには、適度な運動をして筋肉をつけたり、食事の量が多い場合は減らすなど、生活習慣の改善との併用が必要です。
副作用としては、頭痛、腹痛、腹部不快感、下剤、お腹の膨満感、油分吸収不全、油性便、脂肪便、水様便、低血糖などの症状が現れる場合があると言われています。
重大な副作用は発生していないようですが、やはり、お腹の不調がおきることは時々あるようです。
オルリスタット錠を服用してはいけない人は、以下のとおりです。
・オルリスタットの含有成分に過敏症の既往歴がある人
・慢性の吸収障害疾患を患っている人
・肝障害を患っている人
・授乳中の女性
以下のバナー画像は、個人輸入で購入することが可能なオルリスタット錠です。
クリックすると商品のページに飛びます。
オルリスタット錠のオリジナルであるゼニカル(Xenical)は1錠120mgですが、ジェネリック医薬品には1錠60mgと120mgのものがあります。
オルリスタット錠のジェネリック医薬品が増えたのは、それだけ売れているということです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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