食欲を抑制する肥満症治療薬『サノレックス』(保険適用)

こんにちは、takaです。

今回は食欲を抑制する肥満症治療薬『サノレックス』(保険適用)です。


肥満治療薬と言われているものには、いくつかの種類があります。
この中でも、ある程度の効果が期待できるものは「食欲抑制剤」と「吸収阻害剤」の2種類です。

食欲抑制剤・・・食欲を抑え、食事の量を減らす
吸収阻害剤・・・食べたものからのカロリー摂取を抑える

この他にも、漢方薬やサプリメントなどもありあますが、効果は限定的です。
個人の体の状況にもよるのですが、臨床データをみる限り、ほとんどの人に対してある程度の効果が期待できるのはこの2種類のみです。


肥満治療についての注意事項ですが・・・

本来、食生活の改善や適度な運動などの「生活習慣の改善」がメインです。
薬は補助的な役割です。
だから、薬だけに頼って痩せようとは思わないで下さい。



今回の記事は、肥満症治療薬の『サノレックス』についてです。
下の写真がサノレックスです。


サノレックスは、1967年にアメリカ合衆国のサンドファーマ社が開発し、1973年からアメリカ合衆国内で肥満治療薬として発売され始めました。

日本では、初めて国(厚生労働省)が承認した食欲抑制剤で、1992年に日本国内での発売が開始されました。


食欲抑制剤の「サノレックス」と吸収阻害剤の「ゼニカル」。
この2つが最も有名で、実績のある肥満症治療薬になります。


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画像引用:NAVERまとめ


サノレックスは「マジンドール」が主成分の薬です。

人間の満腹感や空腹感を感じる神経(満腹中枢)に作用し、空腹感を感じにくくさせます。
食事の量が減ることにより、体重を減らすことができるのです。


サノレックスは肥満専門外来で処方される薬です。
医師の処方箋がなければ入手することはできません。
個人輸入での入手も不可能です。

サノレックスの処方基準は、「重度の肥満症」で、食事療法及び運動療法を行っても十分に効果が出ていない人に対して処方されます。

重度の肥満症とは、BMIが35以上(または肥満度が+70%以上)のことです。

BMI(ボディマス指数)=体重(kg)/(身長(m)×身長(m))
BMI35は、身長160cmなら89.6kg、身長170cmなら101.1kgです。


サノレックスは、肥満治療薬にしては珍しく、健康保険が適用されます。
ただし、医師の判断により軽度の肥満で処方された場合には、健康保険は適用されません。

保険適応なら、1錠あたり約60円です。
(3割負担、1日1錠を服用した場合)
自由診療の場合は、各医療機関によって価格が異なります。


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画像引用:チラコイドdeダイエット


以下、サノレックス錠0.5mgの添付資料のデータになります。

まずは、サノレックスの効果についてです。
使用期間は最長の人で3ヶ月です。

中等度以上の改善・・・43.2%(19/44)
軽度以上の改善・・・75%(33/44)
変化なし・・・25%(11/44)

効果のあった人は75%です。
ただし、これは重度の肥満症の人に対しておこなった臨床データです。
軽度の肥満に対してどの程度の効果があるのか、詳しくはわかりません。


サノレックスの用法・用量(成人の場合)
・成人には、1日1回、1錠(マジンドール0.5mg)を昼食前に服用
・1日で服用できる最高量は3錠(マジンドール1.5mg)まで
・服用期間はできる限り短期間とし、3ヵ月を限度とする
・1ヵ月以内に効果のみられない場合は投与を中止する

実際に使用している人の話では、昼食の30分前に服用すると効果的と言っていました。


サノレックスを服用してはいけない人は、以下のとおりです。
・サノレックスの成分に対し過敏症の既往歴のある人
・緑内障の人
・心臓・膵臓・腎臓・肝臓に疾患がある人
・重度高血圧の人
・脳血管に疾患がある人
・精神疾患がある人
・薬物・アルコール乱用歴のある人
・MAO阻害剤投与中、又は、投与中止後2週間以内の人
・妊娠中・授乳中の女性
・小児


更に、以下の人に対しても慎重に投与する必要があります。
・糖尿病の人
・精神病の既往歴のある人
・てんかん又はその既往歴のある人
・高齢者


制約の厳しい薬なので、副作用の発生率も高めです。

総症例8,060例中、何らかの副作用が報告されたのは、1,721例(21.4%)であった。
ただし、これは承認審査でのデータです。

内訳は、口渇感572件(7.1%)、便秘516件(6.4%)、悪心・嘔吐337件(4.2%)、睡眠障害166件(2.1%)、胃部不快感164件(2.0%)等でした。

重大な副作用として依存性・肺高血圧症が報告されています。
「頻度不明」となっているので、発生するのは稀(まれ)ということです。



サノレックスは効果も期待できる反面、リスクも高い肥満症治療薬と言えます。

服用を中止した後、「食欲をうまくコントロールすることがでるか」が最大の課題です。
それができなければ、リバンドが発生してしまうからです。


最後まで読んで頂きありがとうございました。



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