禁煙するための飲み薬『チャンピックス(Champix)』

こんにちは、takaです。

今回は禁煙するための飲み薬『チャンピックス(Champix)』です。


最近、タバコを吸う人が少なくなってきたように感じます。
一緒に働いている20代の若者が5人ほどいるのですが、全員タバコを吸いません。

私のような40代後半の人間には、「大人=タバコを吸う」というイメージがありました。
特に男性は。


JT(日本たばこ産業株式会社)の「平成29年全国たばこ喫煙者率調査」より

成人男性の平均喫煙率・・・28.2%
成人女性の平均喫煙率・・・ 9.0%

ちなみに、昭和41年の成人男性の平均喫煙率は83.7%でした。
ほとんどの男性がタバコを吸っていました。

昭和の時代と比べると、タバコを吸う人が減ってきているのは間違いなさそうです。


今、タバコを吸っている人でも禁煙したと思っている人はいるでしょう。
しかし、禁煙というのは意外と難しいのです。
外国での調査になりますが、禁煙に挑戦して6ヶ月以上タバコを吸わなかった人は、1割ほどしかいませんでした。

タバコをやめられないのは、ニコチン依存性が原因です。

ニコチンが血液から脳に達すると、ドパミン(一般的には「ドーパミン」と言ことが多い)が大量に放出させます。
このドパミンは、喫煙者に快感を与える物質です。
タバコを吸うと精神的に落ち着くのは、このドパミンによる作用です。

個人差はありますが、だいたい30分ほど経つと脳内のニコチン濃度は低下します。
そうすると禁断症状が発生します。
イライラを感じたり落ち着かなくなり、タバコが吸いたいと強く感じるようになります。

ちなみに、ヘロインやコカインを吸って気持ちよくなるのも、タバコと同じ作用によるものです。
だから、余程精神力が強くない限り、禁煙は不可能なのです。



禁煙するには、薬を使うことが効果的です。
下の写真は、「チャンピックス」という飲み薬です。
最も有名な禁煙補助薬です。
もちろん、医薬品です。

この薬を使うと、何も使わないよりは相当高い確率で禁煙を達成することができます。
禁煙成功率は、男性が79.1%、女性が76.6%です。


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画像引用:LAST TANGO IN 丹後


チャンピックス(CHAMPIX)は、FDA(アメリカ合衆国食品医薬品局)も承認した医薬品です。
もちろん、日本でも医薬品認定されており、禁煙外来でも取り扱われています。


チャンピックス(CHAMPIX)は、、バレニクリン酒石酸塩を主成分とする飲むタイプの禁煙補助薬です。
バレニクリンには、ニコチンが不足した時に発生する禁断症状を弱める効果があります。
ただし、人によってはその効果が弱いこともあるので、全員が禁煙できるという訳ではありません。


薬の注意事項は、以下のとおりです。
・統合失調症、双極性障害、うつ病等など精神的疾患のある人は、病状の悪化に注意してください
・薬剤を服用中の方、治療中の方は、本剤使用前に必ず医師にご相談ください
・妊娠中・妊娠の可能性のある人・授乳中の人は、本剤服用前に必ず医師にご相談ください
・本剤の服用中は、車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください
・子供の手の届かないところに保管してください
・室温で保管してください
・他のニコチン製剤とは併用しないでください

「精神的疾患のある人や妊婦は使うなよ!」と一人でツッコミを入れてしまいました。


チャンピックスの用法は少し変わっています。

第1~3日目は0.5mgを1日1回食後に服用
第4~7日目は0.5mgを1日2回朝夕食後に服用
第8日目以降は1mgを1日2回朝夕食後に服用
なお、本剤の投与期間は12週間とする

このように薬の服用量を少しづつ増やしていきます。
もし、何か異変を感じたら、使用を中止して、速やかに医師の診察を受けて下さい。


下の画像をクリックすると、チャンピックス(Champix)の販売ページに移動します。
初めて購入する人は、「チャンピックススターターパック」を購入すると便利です。





禁煙するというのは、私たちが想像するよりも大変なことです。
薬の力を借りて禁煙するという選択肢もあって良いと思います。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

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